例えば、こんな問題があったとしましょう。
問題
5’-GCAGCAAUGUCAGACAAGAUGUCUAGU-3’
上のmRNAの塩基配列を下線を引いたAUGから翻訳し、AUGを含めた最初の3つのコドンに対応するアミノ酸配列を1文字表記で示せ
解答例:
まず指定されたAUGから始めて、3塩基ずつコドンを区切ります。
AUG UCA GAC
1つ目のコドンはAUG
2つ目のコドンはUCA
3つめのコドンはGAC
ですね。
遺伝暗号表の見方を勉強するために、ここでは、
3つめのコドンGACが何のアミノ酸をコードするのか、暗号表によって解読してみましょう。
コドンGACの1塩基目は、「G」なので、暗号表の1塩基目のGの項目を横方向に見ます。
次ににコドンGACの2塩基目はAなので、暗号表の2塩基目のAの項目を縦方向に見ます。
最後にコドンGACの3塩基目はCなので、暗号表の3塩基目のCの項目を横方向に見ます。
これら3つの枠が重なった部分を見ると、GAC Asp (D) とあるので、GACがAsp(D) つまりアスパラギン酸をコードしていることがわかります。よって、GACのアミノ酸はD(アスパラギン酸)です。
AUGやUCAも同様に解読すると(各自やってみてください)、これら3つのコドンに対応するアミノ酸が
MSD だとわかります。